第13回 院長の朝のひとこと -ゆずる心-

今日のお話は「ゆずる心」についてです。

仕事でも家庭でも、毎日いろんな人と関わっていると、つい「自分の意見を通したい」「早く前に進めたい」と焦ってしまうこと、ありますよね。
私自身、これまでたくさんの壁にぶつかり、失敗や試練を乗り越えてくる中で、心から実感したひとつの知恵があります。

それは、「狭い道を行くときは、一歩立ち止まって相手に道をゆずる。
美味しいものを口にするときは、少しだけ残して周りに分ける」という生き方です。

一見すると、ゆずった側が損をしているように思えるかもしれません。
でも、狭い道でお互いが「俺が先に通る!」と意地を張ったら、ぶつかって二人とも動けなくなってしまいますよね。
そこで「どうぞ」と一歩引ける人は、無駄なケンカを避けられるだけでなく、周りからも「頼りになる人だな」と信頼されるようになります。

家庭の食卓でも同じです。最後の一つを「食べていいよ」とゆずり合える家族って、すごく温かいですよね。
ほんの少し自分の分を減らして誰かに分けるだけで、その場の空気は一気に優しくなります。

人生を歩む道も、実は狭い道のようなものです。自分が100%勝とうとせず、80%くらいで満足して、残りの20%を相手に差し出す。
その少しのゆとりや思いやりが、結果として自分自身を助け、人間関係をスムーズにしてくれます。

今日、もし職場や家で意見がぶつかりそうになったり、忙しくて心に余裕がなくなりそうになったら、深呼吸をして「半歩ゆずる」ことを意識してみてください。
その一歩のゆとりが、きっと今日一日を気持ちの良いものにしてくれます。

目次