第11回 院長の朝のひとこと -物欲と心の豊かさ-

今日のお話は「物欲」についてです。

欲しい物、皆さんにもたくさんありますよね。
新しい服や最新のスマートフォン、ちょっといい車や趣味の道具など、見ているだけでワクワクしますし、「手に入れたら幸せになれるはずだ」と思うのはごく自然なことです。

ただ、昔から伝わる知恵の中に、心に留めておきたい考え方があります。
「本当の豊かさというのは、物をたくさん持っていることではなく、心がどれだけ穏やかでいられるかにある」ということです。

物への欲求というのは、不思議なものでキリがありません。
喉が渇いたときに海水を飲むようなもので、手に入れた瞬間は満足しても、すぐに次の新しい物、もっと良い物が欲しくなってしまいます。
そしていつの間にか、「あれが手に入らない」「周りより持っていない」と、自分から不満や焦りを作り出してしまうんですね。

もちろん、物を買うこと自体が悪いわけではありません。仕事を頑張るモチベーションにもなります。
ただ、物ばかりに心を奪われてしまうと、家の中も心の中も物で溢れて、かえって窮屈になってしまいます。

逆境やトラブルに直面したとき、本当に自分を支えてくれるのは「持っている物の多さ」ではなく、「今あるものに感謝できる心のゆとり」です。

仕事でもご家庭でも、「あれが足りない、これが欲しい」と外ばかり探す前に、今手元にある道具や、毎日安心して過ごせる温かいご飯、支えてくれる家族や仲間の存在に目を向けてみてください。
「自分はもう、大切なものをちゃんと持っているんだな」と気づけたとき、心にふっと余裕が生まれ、本当に心地よい暮らしが見えてきます。

少し身軽な心で、目の前の一日を大切に過ごしていきましょう。

目次