第21回 院長の朝のひとこと -平穏な日常のありがたさ-
今日のお話は、「当たり前のように過ぎていく毎日のありがたさ」についてです。
私たちは普段、仕事でもプライベートでも、何か大きな成果を出したときや、特別なイベントがあったときに「幸せだな」と感じがちですよね。
逆に、トラブルが起きたり思い通りにいかない逆境に直面すると、焦ったり落ち込んだりしてしまいます。
私もこれまで様々な壁にぶつかり、そのたびに試行錯誤を繰り返してきました。そうした経験を通じて、心から実感していることがあります。
それは、「何事もなく無事に一日が終わることこそが、一番贅沢で素晴らしい」ということです。
昔のある知恵の教えに、こんな言葉があります。
「病気がないことこそが最高の薬であり、災いがないことこそが最大の幸運である」。
体調を崩して寝込んで初めて「普通に呼吸してご飯が食べられること」の尊さに気づいたり、仕事で大きなミスをして初めて「いつも通りの業務が回っていること」のありがたみに気づいたりしますよね。
でも、本当はトラブルが起きていない“今この瞬間”が、すでに満点なんです。
仕事で劇的なホームランを打つことや、生活の中で派手な刺激を追い求めることばかりが成功ではありません。
家族と「いってきます」「おかえり」と言い合えること、職場の仲間と「お疲れさま」と声を掛け合って今日を終えられること。
そうした穏やかな日常をしっかり味わい、大切にすることこそが、心を安定させ、いざというときの粘り強さをつくってくれます。
今日という一日も、大きな事件がなく、目の前の仕事がひとつずつ片付いて、無事に家に帰れたらそれだけで大成功です。
肩の力を抜いて、この穏やかな時間を大切にしながら進めていきましょう。

