第24回 院長の朝のひとこと -泥水から咲く蓮の教え-
今日のお話は、「泥水があるからこそ、きれいな花が咲く」というテーマです。
皆さんは蓮(ハス)の花を見たことがありますか?
池や沼の、底が見えないような濁った泥水からスーッと茎を伸ばして、信じられないくらい澄んだ美しい大輪の花を咲かせますよね。
逆に、塩素で消毒された透き通ったプールの中では、蓮は育ちません。
実は、昔の東洋の知恵にも「本当に清らかで尊いものは、泥や汚れの中から生まれる」という教えがあります。
私たちが仕事をしていると、思わぬトラブルが起きたり、理不尽な対応に直面したり、人間関係で悩んだりすることがあります。
家庭でも、思い通りにいかないことやすれ違いはつきものです。
「なんでこんな面倒なことが起きるんだろう」「全部投げ出して、最初から完璧に整った環境に行きたい」と思う瞬間もあるかもしれません。
でも、人生や仕事の面白さって、実はその「泥臭い現場」にこそ詰まっています。
うまくいかない試練にぶつかって、知恵を絞り、周りと協力しながら一歩ずつ前へ進む。
その泥臭いプロセスそのものが、人を成長させ、周囲への優しさや信頼という「綺麗な花」を咲かせる一番の肥料になります。
トラブルゼロの平穏な道からは、本物の強さや人間味は育ちません。
もし今、仕事や家庭で「ちょっとしんどいな」「泥の中にいるみたいだな」と感じていることがあったら、ぜひこう思ってみてください。
「よし、今、自分の中で一番綺麗な花を咲かせるための栄養を蓄えているところだ」と。
泥を嫌って逃げ出すのではなく、それを力に変えて、堂々と美しい花を咲かせていきましょう。
私もこれまでの試練をそうやって乗り越えてきましたし、皆さんと一緒ならどんな泥水だって必ず乗り越えられます。

