第26回 院長の朝のひとこと -後味のいい行動-
今日のお話は、「終わったあとの自分を少しだけ想像してみる」というテーマです。
生きて仕事や暮らしをしていると、カッとなって感情的になりそうな瞬間や、目先の楽しさ・欲望に流されそうになることって誰にでもありますよね。
怒りにまかせて強い言葉をぶつけてしまったり、やらなきゃいけないことを放り出してスマホを見続けたり、つい衝動買いをしてしまったり。
その真っ只中にいるときは夢中で、頭の中がそれでいっぱいになってしまいます。
昔の賢い教えに、「事の最中ではなく、終わったあとの静かな気持ちを先取りして考えなさい」という知恵があります。
たとえば、怒りにまかせて誰かを責め立てているとき、その瞬間は胸がすくような気がするかもしれません。
でも、言ったあと、静まり返った部屋で残るのは何でしょうか。自己嫌悪や後悔、気まずい空気ではないでしょうか。
夜遅くに暴飲暴食して盛り上がっている瞬間は良くても、翌朝の胃もたれとだるさにため息をついた経験は、誰にでも一度や二度はあるはずです。
だからこそ、感情の波に飲み込まれそうになったら、一度だけ深呼吸をして、「これが終わったあと、自分はどう感じるだろう?」と問いかけてみてください。
その熱が冷めたあとの自分、散らかった部屋にぽつんと残されたときの気持ちをほんの数秒思い浮かべるだけで、不思議とすっと冷静になれます。
後悔しない選択肢が自然と見えてくるんですね。
仕事でも、家族との時間でも、日々の暮らしでも同じです。「後味の良い行動」を意識して、心穏やかに過ごしていきましょう。

