第30回 院長の朝のひとこと -逆境を成長に変える心の持ち方-

今日のお話は、うまくいかない時や壁にぶつかった時の「心の持ち方」についてです。

長い人生や日々の仕事を続けていると、思い通りにいかないことや、予期せぬトラブル、家庭内での悩みなど、試練や逆境に出会う瞬間が必ずあります。
私自身もこれまで数々の困難にぶつかっては、悩み、乗り越えてきました。その中で強く実感している知恵を一つ、お伝えしたいと思います。

昔から伝わる教えの中に、「順境の楽しみは福にあらずして、これ禍の胎なり。逆境の苦しみは禍にあらずして、これ福の胎なり」というものがあります。

少し難しく聞こえるかもしれませんが、中身はとてもシンプルです。

「すべてが順調でトントン拍子にいっている時こそ、実は油断や失敗の種が育ちやすい。
逆に、思い通りにいかず苦しい逆境にある時こそ、自分を鍛え、次の大きな幸せや成長を生み出す種をまいているのだ」という意味です。

調子が良い時は、どうしても気が緩んだり、周りへの感謝や初心を忘れがちになります。
一方、壁にぶつかって苦労している時は、誰もが知恵を絞り、自分の足元をじっくり見つめ直しますよね。
実はその「もがいている時間」こそが、人を一番大きく成長させてくれる貴重な機会なんです。

仕事でミスをして落ち込んだり、家庭で思うようにいかないことがあっても、「いま自分は、次のステップへ進むための大切な種を育てている最中なんだ」と捉えてみてください。
苦しい時ほど、焦らず、初心に立ち返って足元を一歩ずつ固めていく。そうすれば、その苦労はやがて必ず確かな実力となり、大きな実を結びます。

順調な時こそ気を引き締め、逆境の時こそ前を向く。
そんなしなやかな強さを胸に、今日という一日を一歩ずつ進めていきましょう。

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