第29回 院長の朝のひとこと -何事も程度問題-

今日のお話は「何事も程度問題」というテーマです。

これまでの人生、私も仕事や家庭で壁にぶつかったり、大きなトラブルに直面したりと、数々の逆境を経験してきました。
そのたびに悩み、解決策を探す中で痛感したのが、「正しさや頑張りも、行き過ぎると毒になる」ということです。

昔から伝わる知恵の中に、こんな教えがあります。「何事も極端に走りすぎず、ちょうど良い加減を保つことが大切だ」という考え方です。

例えば、仕事で「完璧を目指す」のは素晴らしい姿勢です。手を抜かないプロ意識は大切ですよね。
でも、100点満点どころか120点を目指して自分を追い込みすぎると、心も体も擦り減ってしまいます。
それだけでなく、周りの人にも同じ完璧さを求めてしまい、チームの空気がギスギスしてしまうことすらあります。

これは家庭生活でも全く同じです。
「家族のため」と一生懸命に尽くすのは素敵なことですが、相手を思うあまり口を出しすぎたり、相手の領域に踏み込みすぎたりすると、それは思いやりではなく息苦しい束縛になってしまいます。
お互いに少しの余白や、適度な距離感があってこそ、心地よい関係が続くものです。

物事にはすべて、ちょうど良い「さじ加減」があります。 真面目すぎる人は少し肩の力を抜いて「8割できれば上出来」と考えてみる。
優しすぎて何でも抱え込んでしまう人は、たまには「ここまでしかできません」と線を引いてみる。

白か黒か、0か100かで決めつけるのではなく、「まあ、このくらいがちょうどいい塩梅だな」と思える心の余裕を持つこと。
それこそが、仕事でも家庭でも、長く健やかに前へ進み続けるための秘訣です。

肩に力が入っているなと感じたら、一度深呼吸をして、自分の「ちょうどいい加減」を見つめ直してみてください。

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